根管治療
根管治療とは?
重度の虫歯などの原因により、歯の内部の神経(歯髄)が細菌に感染してしている際に行うのが根管治療です。
細菌に汚染された神経を除去し、根管(歯の根っこ)をキレイな状態にしてから被せ物をして機能の回復を図ります。歯根治療または歯内療法とも呼ばれています。
当院では、マイクロスコープなど先進の機器を用いて的確な診査・診断を行い、患者さん合わせた治療プランをご提案しております。また、症状に応じて専門機関とも連携して最適な治療をご提供してまいります。
大切な歯を残す根管治療
虫歯の症状が進行すると、やがて歯の内部の神経にまで細菌や細菌が生み出す毒素が到達します。それに伴い、ズキズキと激しい痛みを引き起こし、更に症状が進行すると歯に触れただけで痛んだり、腫れを伴うようになります。
このような症状は、放置していも自然に治癒することはありません。根管治療を行い、原因となる細菌を隅々まで取り除くとともに、新たに細菌が入らないように薬を緊密に詰める処置が必要なのです。根管治療を行うことで、例え神経が死んでしまった状態の歯であっても、抜歯をすることなく長く使うことができる場合もあります。
マイクロスコープ
による根管治療
マイクロスコープ(デジタル顕微鏡)は、視野を数十倍に拡大して緻密な治療を可能にする機器です。
根管は非常に狭く複雑な形態をしていることから、肉眼で確認することはできません。そのため従来の治療では、感染源を取り切ることができず、再治療の原因となることも多々ありました。
当院では、先進のデジタルマイクロスコープを導入することで、的確な診断と治療につなげています。4K画質で最大80倍まで拡大可能であり、歯面や根管の状態を細部まで鮮明に映し出すことができるため、感染源の見落としをおさえ、治療成績は飛躍的に向上します。
根管治療の流れ
根管の感染物の除去
根管内の感染箇所を、専用のリーマーという器具を用いて除去します。感染物を残さないよう隅々までキレイに取り除くことが重要となります。
根管の洗浄・消毒
薬剤を用いて根管内を洗浄します。またリーマーの届かない部位の感染物を取り除き、この処置を数回繰り返します。
根管の充填
根管内の感染物を取り除いた後は、再び感染することが無いように、根管内に密閉性の高い材料を充填することで封鎖していきます。充填後は削った箇所の修復処置を行い、経過を診てメンテナンス期間へと移行します。
根管治療後の注意点
根管治療は、症状によっては長期にわたるケースがあります。「痛みが治ったから」と治療の途中で放置してしまうと、内部の感染はさらに進行し、多くの場合が抜歯となってしまいます。そのため、根管治療はしっかりと最後まで治療を受けきること、そして、治療後は定期的なメンテナンスを受けることが大切です。
また、治療してしばらくは、歯に物が当たったり噛んだ際に痛みが生じる場合があります。治療した歯は安静にしておく必要があるので、噛まないように注意が必要です。
当院では、治療後もしっかりとサポートをしております。
大切な歯を一緒に守っていきましょう。